口の健康のために知っておきたいこと

  唾液細菌検査でわかるムシ歯の危険度

 食事をすると、口の中の細菌が炭水化物を分解して酸を作り、唾液のpHが下がります。pHが下がると歯の表面が溶け(脱灰)始めます。一方唾液には、酸性をアルカリ性にする緩衝作用があり酸は中和され、細菌の膜(バイオフイルム)のpHは徐々に中性に戻ります。唾液のpHが中性であると唾液中のタンパク質(スタテリンなど)の作用によって溶け出した歯の成分が再び歯に沈着し、再石灰化が生じて元の歯になりムシ歯はできないのです(久保木、1987)
 このように個人の抵抗力の一つである唾液は極めて重要な働きをします。唾液によって食物残査は洗い流され、高い緩衝作用と再石灰化の各作用はムシ歯になりにくくします。このことから唾液の分泌量は多い程良いし、粘っこい唾液よりもサラッとした唾液の方が良いのです。唾液緩衝能の高い唾液が多く出れば、ムシ歯になりにくいと言うことができます。
 近年は個人個人のムシ歯の危険度を簡単に検査することができるようになりました。唾液検査は簡単でワックスを5分間噛み、出てくる唾液を集めるだけです。歯科医院では唾液からムシ歯菌を培養して2日後に検査結果が分かります。
新しいムシ歯予防法は「あなた個人の、ムシ歯の原因菌の数、唾液の性質、量、飲食の回数、歯磨きの良し悪し等を検査」して、その結果に対応するのです。

当院では、このように「歯の健康」すなわち、虫歯・歯周病の予防のために口腔細菌の検査・分析を専門に行っている会社に委託し、信頼性の高い結果をもとに予防計画を立て、虫歯予防に努めています。



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