口の健康のために知っておきたいこと

  日本の幼児、小児のムシ歯は減ったのか

 昔の3歳児のムシ歯は78%と高率でしたが、40年前には56%までに減少しました。しかし、その後は横ばいで抑制効果はみられません(石井、1998)。5歳児と12歳児のムシ歯感染率を世界の国と比較しますと、外国ではほとんどの国がWHOが掲げた「ムシ歯3本以下」の目標値を達成しているのに(WHO、1998)、日本は5才児が6.2本、12才児は3.6本とどの国よりも多いです。1999年になってやっと2.9本になりました
(図1、2)

  (図1)
  図1

  (図2)
  図2


  何故先進諸外国のようにムシ歯が少なくならないのでしょうか?

その理由の一つに、先進諸外国ではムシ歯予防の研究が進み、治療より予防を重視した学部教育と医療制度に改変されているのに、日本では未だに予防よりも治療を重視した学部教育と医療制度が行われていることがあげられます。
治療より予防.4

  大人のムシ歯(率)はどうなっているのでしょうか?

 (図3)は、昭和32年から平成11年までの37年間の健全歯率とムシ歯率の推移を観たものです。治療を受けていない歯が、少しづつ減っています。治療した歯は年々増加していますが、健全歯は逆に、年々減っていきます。治療した歯が増えているのにどうして健全歯が減るのでしょうか?原因の一つに治療した歯が再びムシ歯になってそのくり返しが最終的には歯を抜くことに繋がっていると考えられます。
 このように、治療した歯は「予防を主にした継続管理」をしないと抜歯の運命をたどるのです。

  (図3)
  図3


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