口の健康のために知っておきたいこと

  イギリスと日本の成人平均残存歯率

 (図1、2)はイギリスの30年前(1968年)と10年前(1988年)および日本の30年前と5年前(1993年)の成人の平均残存歯率の年齢別推移です(WHO、1998., 厚生省、1993)。30年前のイギリスと日本の残存歯率の傾向はほとんど同じで、30〜35歳頃から治療する率が少なくなるのに対し、逆に喪失歯が増加し、65歳代での残存歯数は約10本です。一方、10年前のイギリスでは40歳代で治療する人がピークに達し、加齢と共に治療受ける人のカーブは緩慢になり喪失歯数は減少しています。すなわち、治療した歯は日本のように早く再治療が必要になったり、歯を抜くことが少なく長い間使っているのです。しかし、日本は現在でも30年前の傾向と変わらず、イギリスでは20年後には喪失歯数が約1/3に減少しているのに対し、日本の5年前の喪失歯数は30年前の喪失歯数の約20%減にとどまっています。


以上のように諸外国と比較すると、どの項目も残念ながら格段の差があるのです。この結果の根本原因は、医師/疾患主導の医療概念(DOS)が今尚主流であり学部教育、医療行政は改変されないまま連動しているためと考えられます。

  (図1)
  図.2

  (図2)
  図.1


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