口の健康のために知っておきたいこと

  さらに進んだムシ歯予防法

 医科では感染症に対し検査薬と治療薬で対応します。しかし、歯科では、ムシ歯と歯周病は予防可能な感染症であるにも関わらず、予防を目的とした検査薬と治療薬は殆ど導入されていません。使用されない理由は、口の中は唾液で薬が薄められることと、細菌は歯面に大量の多糖体が形成されたバイオフィルムと言う細菌層の膜を作り、内服薬や外用薬や抗体、唾液がこの膜の中に浸透できないのです。そこで考えだされたのが、歯科衛生士が歯磨きでは取ることのできない歯面に出来た細菌(悪玉菌)の膜(バイオフィルム)を破壊し歯面に残った細菌を物理的に取り除く(Professional Mechanical Tooth Cleaning(PMTC))方法です。個人毎の歯型から作ったトレーに0.2%クロルヘキシジンを入れて歯面に5分間作用させて悪玉菌を除菌します。除菌後は家庭で朝晩の2回、トレーに0.4%のフッ化第一スズを5分間作用させて悪玉菌のバイオフィルムができるのを阻止します。この方法でムシ歯菌を除菌すればムシ歯になる危険(リスク)が下がりその状態が数カ月続くのです。

  (図1)
  図2

  (図2)
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